MobingiWave導入事例 | モビンギ株式会社

モビンギ 株式会社

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筆者紹介:王 蕊 (おう ずい)

2017年6月にモビンギ株式会社にバックオフィスとして入社し、経理を担当。社内で使用しているAWSアカウントを管理し、毎月のコスト計算や、請求書の取りまとめを担当していました。今年の1月からはマーケティングを担当し、AWS関係のイベントオーガーナイザーも兼務。AWSを勉強すればするほど楽しくなって来て、最近ではJAWS-UG(AWSユーザーグループコミニティー)初心者支部グループ運営にも携わっています。

会社の成長と共にクラウドコストが倍増、アカウント管理も複雑に!


会社設立当初から弊社はAWSを利用していましたが、去年から社内の開発プロジェクトに参加する開発のスタッフが増え、社内で使用しているAWSアカウント数と利用料金も月を追うごとに増加するようになってきました。

複数の開発メンバーのそれぞれのAWSアカウントのIDとPASSWORDを管理して、それぞれのコストの内訳を確認していく作業は煩雑で、月初はAWSのコスト計算に何時間もかかるようになっていました。

AWSのインスタンスにはオンデマンドインスタンス、リザーブドインスタンス、スポットインスタンスなどさまざまな種類のインスタンスがあり、それぞれの価格設定が違います。予約購入をするタイプのリザーブドインスタンスは安価で、以前から弊社も一定量の購入をしていましたが、複数アカウントを開設している弊社は、AWSの管理画面上から正確なリザーブドインスタンスの利用料金をアカウントごとに把握することが難しい状況でした。 AWSの管理画面では、ブレンドレートと呼ばれるオンデマンドインスタンスとリザーブドインスタンスが混ざった状態の価格で複数アカウントの利用料金が合算で表示されており、それぞれのアカウントがどのくらいリザーブドインスタンスを使用しているのかコスト計算をする際には、使用時間と単価をAWSの管理画面を見ながらExcelで計算をしていました。この時は、プロジェクトの構造上、アカウントごとに正確なクラウドコストを出す必要があったので、計算をするのには結構な時間がかかりました。

同時に、エンジニアではない経理担当の私にとってはコストの圧縮はミッションのひとつでもあり、増え続けるコストをどうにか削減できないか自分なりに模索もしていました。訪れたAWSのイベントで”テスト環境をシャットダウンしていないことが原因で不要なコストが発生しているケースもある”と聞き、気が付けば、毎日社員たちが退社する時に、テスト環境をシャットダウンしていますか?と確認するようになっていました。(正直に言うと社員にいちいち確認するのは嫌でしたが。)

リザーブドインスタンスなど、AWSの中でも割引価格となっているインスタンスの適応量を増やせば、コスト効率をあげられることはわかっていましたが、どのくらいのボリュームを購入することが適正なのかを予想することは、経理という立場からは難しいと感じていました。

しかし、たくさんのアカウントの管理と煩雑なコスト計算の作業に費やす時間は月を追うごとに増えてきていたため、ある日、アカウントの管理やコストの内訳を簡単に把握する方法はないかとエンジニアに相談してみました。

誰が、どのサービスをどのくらいを使っているのか把握することでコスト管理がしやすくなるだろうと感じていたことと、AWSのアカウント数が増えて来たことでアカウントごとの利用状況の把握を一人でこなすことが難しくなってきており、マルチクラウドの運用最適化ソリューションの開発をしている社内のエンジニアなら、何かしら解決策を提案してくれるのではないかと感じていたからです。

解決に向けて、エンジニアに相談


私「AWSアカウント数と料金の管理ができるサービスはありませんか? 月々の使用料金がかなり増えてますよ!大丈夫ですか?」

エンジニアの方に相談したのち、数回の話し合いを経て、クラウドコストを把握するためのダッシュボードを作ろうという話が持ち上がりました。ブレンドコストを解除して、それぞれのインスタンスのコストを計算する仕組みをサービスのコアに、アカウント単位だけではなく、プロジェクト単位、好きなアカウントだけをまとめてコストを把握できるようなツールがあったら、というエンジニア陣の意見をまとめて、社内プロジェクトのひとつとして開発がスタートすることになりました。開発の工程で、さまざまなクライアントのお話を聞く中でAWSのコスト計算作業が大変だと感じている経理の方や、インフラエンジニアの方が数多く存在することもわかりました。

こうして、インスタンスごとの正確なコスト計算が自動でできるように、また、クラウドコストをさまざまな角度から可視化できるように開発されたのがMobingi Waveです。

複数アカウントのログインを繰り返す作業がなくなり、ひとつのダッシュボードでそれぞれのアカウントのコストや利用時間が見れるようになり、AWSのコスト管理にかける作業時間がほとんどなくなりました。経理としては、大変嬉しいことです。

また、MobingiWaveを使い始めてから、画面上で毎月の利用実績を確認して、今後の利用料を予測ができるようになりました。実績を元に、リザーブドインスタンスの購入計画をエンジニアと共に検討することができるようになったのです。リザーブドインスタンスの購入は年単位となっているため、利用予測が立つようになったことで、計画的にRI購入ができるようになり、結果的に社内のAWS使用料が半分以下に圧縮できたプロジェクトもありました。

Mobingi Waveのここが便利!


1. ブレンドレートを解除する、複雑なコスト計算から解放された!

前述の通り、ブレンドレートの計算は複雑です。MobingiWaveで各インスタンスの正確な利用金額がアカウントごとに瞬時に把握出来るようになったことは画期的で、この計算にかかる時間が無くなったこと(解放されたこと)は個人的には一番嬉しいです。

2. リザーブドインスタンスの適応状況をアカウントごとにチェックできる!

購入したリザーブドインスタンスが、どのサービスでどのくらい利用されているのかをダッシュボードで簡単に見ることができます。複数アカウントのRIの適応状況をまとめて一箇所で確認できるので、アカウントの分ログインをする手間もなく重宝しています。

3. リザーブドインスタンス購入を戦略的にすることで、コスト削減ができた!

Mobingi Waveのダッシュボードでは、過去の月額使用料を時系列の棒グラフで表示することができます。使用料の推移を見て、適切なリザーブドインスタンスの購入ボリュームがわかるようになりました。計画的な予約購入をすることで、以前よりも利用料金に占めるリザーブドインスタンスの割合が増えた結果、弊社では大きなコスト削減に繋がった事例が複数ありました。

4.  予算の消化状況がSlackで通知される。

アカウントごとに日別の予算を設定しておけば、予算を超えた際にSlackで通知が来ます。ある程度余裕を持って予算設定をしていますが、通知が来たら、エンジニアリーダーに報告、確認してもらっています。

Mobingi Waveのご利用を検討されている企業の方へのメッセージ


柔軟かつスピーディーに対応できる
ビジネスパートナーとして

社員の声がきっかけとなったMobingi Waveの開発ですが、サービスローンチの1月以降、さまざまなお客様からクラウドコストの経理処理が楽になった、サービスの利用状況を可視化してインスタンスの利用を工夫することでクラウドコスト圧縮への現場の取り組みを経営陣へ説明しやすくなった、などのお声を頂戴するようになりました。コスト計算の作業時間が減ったことで、開発に集中しやすくなったとのエンジニアの方も多くいらっしゃいました。

インフラエンジニアの方も経理の方も、クラウドコストの計算にお悩みの方がいらっしゃったらぜひ使っていただきたいサービスです。AWSのアカウントとリンクするだけで導入いただけるので、お試しをされたい方もお気軽にお問い合わせください。

まだまだ、始まったばかりのサービスではありますがMobingi Waveはこれからもアップデートを続け、より良いサービスになるよう開発を進めてまいります。